カチオン性ポリエステル

A. カチオンポリエステルの製品紹介

カチオン性ポリエステルとは、常温常圧で繊維をカチオン性染料で染色できるように、ポリエステルの分子鎖にカチオン性基を導入したものを指します。

B. カチオンポリエステルの製品特徴

カチオン繊維は従来のポリエステルに比べ、染色堅牢度に優れ、色も鮮やかですが、強度が低く、耐酸性、耐アルカリ性が低く、手触りが渋いという特徴があります。価格は従来のポリエステルに比べて非常に高価です。 

C. カチオン性ポリエステルの製品用途

イオン修飾の採用により、繊維の色の吸収性能が大幅に向上するだけでなく、結晶性が低下して染料の分子が浸透しやすくなります。繊維が染まりやすくなり、色の吸収率が向上し、吸湿性も向上します。この繊維は、カチオンによる染色を容易にするだけでなく、繊維の微細孔を増加させ、繊維の染料の取り込み、通気性、吸湿性を向上させ、ポリエステル繊維のシルクシミュレーションにさらに適合させることができます。シルクのようなシミュレーションにより、柔らかく、通気性があり、快適で、帯電防止性があり、常温常圧で染色可能です。多機能ウールライク生地をカチオン改質することにより、ソフトな手触り、帯電防止性、抗ピリング性、常温常圧でのウールとの共染色性を付与した生地を作ることができます。